「……っ!」
それから少しして、光は消えた。おそるおそる目を開けると、そこは何もない空間だった。
「――ん?」
ふと下を見ると、一冊の本が落ちていた。
えっとなになに……『決まり事+説明書』?
え、説明書とかって、そこらへんに落ちてるものじゃないでしょ?
……。……ま、まあ、とにかくまずは読まないとねっ!
『1,左手を横に振ると、ステータス画面が表示されます。
2.経験値は。モンスターを倒したり、他のプレイヤーと戦って勝つともらえます。経験値が一定たまると、レベルが上がり、ステータス上昇、称号を得たりします。レベルがいくら高くとも、プレイヤーに戦いのセンスが無ければ勝つのは難しいです。
3,授業は、現実かSMSどちらかで受ける事。
4,SMSでテストを受けると、ステータスが上昇、または下がります。
5,一日一回は、現実に戻る事。
6,各それぞれ、武器には星獣という妖精が宿っています。武器のスキルが上がると、武器が変化します。また、星獣にはそれぞれ属性があるので、防具を買う時は、防具の属性と自分の星獣の属性を考えたりしてみましょう。
7,セーブは、何時、何処でもできます。ただし、辺りにモンスターが居ない時に限る。
8,仮想体(アバター)の性別はランダムで、容姿もこちらで決めさせて頂きます。
9,この決まり事は、常時増えます。 』
……とのこと。
――って、え? ちょ、キャラとか自分で作れないの?!
うっわー、ってことはどんな姿になるかお楽しみ? しかも性別までランダムだなんて……。
『ソレデハ メヲ トジテクダサイ』
と、どこからか機械的な声が響いた。
えっと……。目を、閉じてください? よし、こうかな?
『デハ ゲーム スタート デス』
その言葉の直後、一瞬、体が浮いた気がした。
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