ラブほっぺ 34 〜エピソード4、開け!みーくんの恋心!第3話〜

るー6 2011-04-24投稿
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「実は…父親が暴力をふるうんだ…。何もしてないのに…。」
「たいへんだね…。」
みーくんの目から、涙が溢れてきた。
「本当はこんなこと…君に言いたくなかったんだけど…。」
「そうなんだ…そうだったんだ…。」
2人の傍で、カメラのシャッター音が響いていた。
愛理のグルだった。
この写真が、みーくんの心を閉ざす最大の原因となる。

翌日、学校中が何やら騒がしい。
みんな、携帯を見て笑っている。どうしたんだろう。教室に入ると、真っ先に有馬が駆け寄ってきた。
「おい、みーくんこれ…。」
有馬が自分の携帯を見せた、そこには、
『高橋は女の前で泣くみっともない男』
と文章が書いてあり、写真は、愛理の隣で泣いている昨日のみーくんが撮られていた。
「えっ…。」
みーくんが言葉を発すると、クラスメイトが一斉にみーくんを見た。
中には、笑う者も。
すると愛理が、優しかった顔はまるでなかったかのように、みーくんに近寄ってきた。
「ごめんね、高橋くん。私騙してた。」
「てめぇ…。」
有馬は愛理にとっかかろうとしたが、
「女に手出すの?サイテー。」
「…くっ…、」
有馬は下をむいてしまった。
「今まで騙されてくれて、ありがとうございました。登校拒否なり退学なり、ご自由にどうぞ。」
「…」
みーくんは何も言わず、教室を出ていった。
「みーくん!」
有馬もみーくんを追いかけた。
そのクラスに、みーくんの事を想っていた女子がいた。



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