「はい、撮るよ〜。」
坂入先生にカメラ役を押しつけ、3人仲良く写真を撮った。
「君たち、本当に仲良しだね。」
坂入先生もそう言うほど、3人の仲は並大抵のものではない。
「はい、チーズ!」
カシャッ。
桜の季節の思い出。輝きに満ちた思い出。
3人の笑った顔が、この桜の木のように、永遠に残りますように…。
写真を撮り終わると、有馬が坂入先生に甘えた。
「先生〜。俺たち同じクラスにしてくれますよね〜?」
「何だよ、気持ち悪いぞ。」
坂入先生は偉そうだ。でもこの時だけは…
「でも、考えてみるよ。」
どうやら真剣に考えてくれるようだ。
恋って…良いものだな。みーくんの心も、変わっていった。