朝8時30分、ずいぶん社長出勤。学校の前にリムジンが停車。
「いってらっしゃいませ、空様。」
家来Aが挨拶をすると、家来Bがすぐさまレッドカーペットを敷く。
校内放送で、いつものように、
『空さまがご登校なされました。皆さん、レッドカーペット近くに集まり、拍手でお出迎えしましょう。』
「またかよ…。」
有馬とみーくんが呟く。
「まぁしょうがないよ。原作の方でもラスボスだったんだし。」
しのたくはため息をつきながら話した。
レッドカーペット沿いには、たくさんの人。
その途中で空にぃは、家来Cに話し掛けた。
「女はいないのか、美女は。」
「分かりました、少々お待ちくださいませ。」
20秒後、まるで手配していたかのように早く、2人の美女が。
「本日の女性はレイナさんと、ユミコさんでございます。」
すると空にぃは、2人を大胆にも両腕に抱き抱えて、レッドカーペットを歩いた。
「うわ〜。マジかわいい〜。俺の彼女に1人くらい…。」
有馬は、バカみたいに女性に手を振っている。
みーくんは、こそっとしのたくに話し掛けた。
「有馬…由香さんいるよね?」
「…そういう男なんだよ。」
しのたくもかなり、呆れているようだ。