『聖人♪プレゼント交換しよ♪』
『はいはい。ちゃんとリクエストにお応えしました。』
『あたしのは秘密だもんね。聖人がリクエストしてくれなかったから。』
『楽しみ。奈央からのプレゼント♪』
『メリークリスマス♪聖人。』
『メリークリスマス♪奈央。』
プレゼントを交換し終えると、
後は、せーので中身を開けてみる事に。
『いくよ。聖人。せーのッッ。』
『じゃーんッッ!!』
聖人からのプレゼントは、
ずーっと前から欲しかったブレスレット。
『聖人ありがとう。さっそく付けてみるね♪』
あたしからのプレゼントは――
『ピアスじゃん♪デザイン気に入った♪ ありがとう奈央。』
『ブレスしてみたんだけど‥‥どうかな?』
『すげぇ似合ってるゼ。』
プレゼント交換し終えると、
クリスマスのBGMに合わせて、
2人だけの優しい時間。
『なぁ。去年のお前からのプレゼントさ――』
『‥‥ハ‥ハラマキのコト?!』
『アレ、今年の冬も活躍しそうだゼ。』
『ホントに?!あは‥‥嬉しい。』
『ハラマキも暖かいケド――』
『ひあっっ☆聖人?!』
ソファーの上に2人で座っていたトキ、
突然、聖人があたしを抱きしめる――
それは、さっきよりも強くて――
その勢いで、
あたしは、ソファーの上に押し倒されるカタチになって――
びっくりして、
目をつぶっていたあたしが、目を開いた次の瞬間――
『奈央。』
そこには――
超どアップの聖人の顔があったんだ――
ドキドキドキドキ――
心臓のコドウが止まらない――
もう、
このトキは止められない――
ドキドキドキドキ――
チュッ。
優しくキスをされ、
あたしは再び静かに目を閉じる――
『‥‥愛してる。』
あたしの耳元に、
ふぅっと聖人の優しい声が響く――
ドキドキドキドキ――
耳元からうなじに向かって、
聖人の顔が、ゆっくりと移動してゆく。
同時に胸元にも、
柔らかに手が添えられる。
あ。
大好きな人に触れられるのって、
こんなに気持ちいいものなんだ。
もう、
止められない――