2番目-6

 2011-05-08投稿
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バレンタインデー。

私は女子への友チョコを作った。

+カズ君へのチョコ。


クラスの女子と交換しあい、

野球部に関わらないように帰った。

早く買えると、

バスは途中までしかなかった。

途中から歩いた。

坂を登り始めた。

この坂は長いから嫌だ。

「ユズ?」

後ろから声がした。

「あ!やっぱりユズだ!」

「カズ君!?」

え!?

こんなところで会うなんて!?

「ユズ、これやるよ。」

彼は自転車の籠から、

かわいい袋を出して

私に渡した。

「何これ?」

「チョコ。」

「もらったの?」

「うん。」

相変わらず、モテるな。

「いらないからあげる。」

「いらないって…。甘いの好きでしょ?」

「嫌いな人がくれたからいらない。」

「何か、悪いよ。」

「いーの。いーの。」

そんなに言うのでもらうことにした。

高校生になっても変わらない。

スラッと高い身長。

子供っぽい横顔。

野球バカ。



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