――とある公園
伸「百合…結婚しよう」
彼女の目を見つめる伸昭
「本当?」
伸「ああ」
「嬉しい!」
そして2人は抱きあい…
「カ〜ｯト!はい､以上で撮影終了でーす」
「お疲れさまでーす」
「きゃー!!ノブ君ー!」
「こっち向いてー!!」
ドラマの撮影現場｡
撮影が終わるとｽﾀｯﾌ達は片付けを始め､周りに集まり撮影中は叫びたい気持ちを抑え､黙って見守っていた女の子達も騒ぎ出した
「きゃー!!」
そんな彼女達､ファンに伸昭は爽やかに笑顔で手を振り､そそくさと帰り支度を始めた
「あ､今から皆でご飯に行くんですけど…伸昭さんも…どうです?」
黄色い声が飛び交う中､そんな彼を先ほどの女優が引き止めた
伸「あぁ…ぜひご一緒したいんですが…今､アルバムの制作中でスタジオに行かないと…」
「あ…そ､そうですよね!伸昭さんってベーシスト“も”されてるんですよね」
伸(・・“も”?)
伸昭の眉間に皺がはいる
「モデルに俳優…どちらでも今活躍なさって､その上バンドまで…バンドの方もうまくいってるんですか?」
伸「…ええ､むしろ…そっちが“本業”ですから｡」
にこりといつもの営業スマイルを見せると伸昭はさっさと立ち去った
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