夢と愛と、お金と友情

桜木恭子 2011-05-11投稿
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お金で買われた私は、快感を与え、笑顔を振る舞う。

夢を買った私は、ホストに心を癒される。

届かない恋はこの二つで耐えている。彼女(みゆ)の友達 として、彼(慎吾)と接する。

友情は崩せないから。

初めは、そう思っていた。彼に抱かれるまでは。

私は、彼からのアプローチに対し、友情よりも、素直な私の気持ちが勝っていた。

それは、友達(みゆ)と
彼(慎吾)が喧嘩していた時だった。

私は、彼の相談にのるつもりだった。私はみゆが浮気していたのを知っていた。でも、彼は知らなかった。

うすうす彼が気付き、問い詰めた所、喧嘩になったようだ。

もちろん、彼は、私に聞いてきた。

私は、ちょっと間を開け、

「私の知っている限りではしてないよ。」

と答えた。

間を開けたのは、半分、わざと。

どっかで、私のいった事を疑ってほしいと思った。

彼(慎吾)は疑っていた。
私が返事を返した後、慎吾は私の目をじっと疑いの目で見つめていた。

その、5秒後抱きつかれた。

慎吾の力じゃない、今までにない距離感、何だろう?

私はこの温もりに抵抗できなかった

ここは車の中だった。人気のない道端に車を止めていた。

助手席に座っていたシートが、バタンと倒された。

その時、私と、慎吾との顔の距離は、慎吾の顔の温度が伝わるぐらい近かった。

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