さて、そろそろか。
叶呼がかけて行った通路とは反対の通路から足音が聞こえた。
四人くらいだといいんだが…。
貴博『………』
振返るとそこには10人くらいの金髪からアフロまでの、不良のいきを超えたファッションセンスの野郎どもが下品な笑い声をあげていた。
まいったな…。
泣き顔の叶呼。
右の頬が妙に赤かった。
それを見た時点でもう歯止めが利かなかった。
貴博『楽勝だな』
続く