終業式の日。
2年1組でいられるのも、これが最後。
みな、咲き始める桜のように、新しい学年へと旅立つとき。
卒業のときは、もっと違う気持ちなのだろう。
「は〜い、写真撮るよ〜。」
坂入先生は偉そうに写真を撮る。
「あ、有馬、あれちゃんと持った?」
しのたくに急かされ、慌てて有馬は由香の写真を両手に持った。
「きっと由香も、この時を天国から待っていたと思う。俺も3年になったぜって、伝えてあげたいなあ。」
しのたくは、笑って頷くと、次はみーくんが、
「ねぇ、見てこれ!」
みーくんは、珍しく腕を捲り上げた。
「な…何?」
有馬は驚いた。
「痣がねぇじゃん!」
「やっと…痣が消えたんだよ!」
その隣にいた葵も、あどけない笑顔を見せていた。
「良かったな、みーくん。」
すると、おかたくと美穂も近づいてきた。
「私、おかたくがいなかったら、立ち直れていなかった。ありがとう。」
「こっちこそ。」
空にぃは、失恋したことを心の中に秘めている。
しのたくは、遠くでもじもじしている明日香を呼んだ。
「明日香さん!俺のところへ!」
明日香はつい、
「喜んで。」
と敬語になる。
桜の季節が、近づいてくる。そんな中で、5人のそれぞれの恋物語は、色々な結末へ向かった。花を咲かせたものもあれば、これからというものもある。
52日連続、ラブほっぺ、いかがでしたでしょうか。
正直毎日書くのは疲れるのでもうやりたくないかも〜。
これからは、がんばったで賞を力入れるので、お楽しみに。