「もー伸昭!さっきちょっと怒ってたでしょ?!ファンがいる前であんま怖い顔しないでよ」
車に乗り込むと運転席からマネージャーが愚痴をこぼした
伸「だって俺はベーシストやもん」
「頼むよー!今、バンドがまあ売れてんのは君の人気あってこそなんだから」
伸「はいはい。だからこんなにうまく笑ってんでしょ?もういいから早くスタジオ行ってよ」
「わかってるけど、多分また作業進んでないよ。またあの2人が喧嘩だってちひろから連絡あった」
伸「…またかよ」
―――レコーディングスタジオ
翼「だぁかぁらっ!絶対こっちがいいって!!」
拓「いや、俺は反対や!」
翼「わからずや!!ちひろ!お前はどうやねん?!」
ち「えー…僕はわかんないよ〜」
伸「なあまだその曲の構成決まらんの?」
スタジオに到着した伸昭が姿を現した
ち「ノブ!」
「伸昭〜あの2人なんとかしてよ。これじゃなかなか録れない」
呆れ顔のプロデューサー
伸「はあ…何?どういうのでもめてんの?」
翼「この曲のこの部分、俺はもっと派手にしたいねんけど、拓朗が自然な流れでいくべきやって言うねん!で、ちぃた!お前どうやねん!」
ち「え〜、僕はどっちも好きだし…」
拓翼「どっちかはっきりしろ!!」