押した倒された私に慎吾はキスしようとしているのは明らかだった。
「プープーッ!」
助手席にすわっていた私は、彼と唇か重なった瞬間、感じてしまい、足が、ピーンと伸びてしまい、つま先でクラクションを蹴ってしまった。
慎吾は、私の口の中に舌を入れ、それと同時に、私の左胸をソフトに触ってきた。
もう、私の頭の中は分けが分からなくなっていて た。
この慎吾の大きな手は、私の左胸を包み込み、
「あっ、」
何か私の口から一度も発した事のない声が、慎吾の耳元で、出てしまった。
私は恥ずかしさと心地よさで顔が真っ赤になり、それを見た瞬間、急に、慎吾の吐息が荒くなった。
「ブーッ、ブーッ、ブーッ。」
慎吾の携帯が、なった。
「あっ、みゆ、からだ。」
私は、はっと、我に帰った。
私は今何してるんだろう?
ピンクブラウスの第2ボタンまでハズれていて、体中ほてっていた。
それより、驚いたのは、慎吾が、その電話に出なかった事だ。
電話をしまい、慎吾に見つめられている。
私は、もう、どうして良いのか分からなかった。
電話にでなくていいのとも言わなかった私。
私は、今 、友達(みゆ)を裏切ろうとしている。