2番目-12

 2011-05-20投稿
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バスを降りた。


「なんか…ごめんなさい。」

「全く!!泣き虫!!」

「泣き虫って言うなー!!」

カジのバカ。

「それで、カズに振られたの?」

「またその話題?」

「気になるじゃん!」

言いたくはないけど、

いった方がスッキリする気がした。

「カズ君、彼女いるんだって。」

「マジかよ。やるなーカズ。」

「それじゃ、私は帰るから。」

歩き出そうとすると、

カジが私の腕を掴んでる。

「待てよ。ユズ。」

「やだよ。」

「俺じゃダメか?」

「は?」

何を言ってんだか。

「カズが1番だろ?」

また、涙が出てきた。カズ君の話をしないで。

「俺は何番でもいい!」

カジの目は真剣だ。

「何番でもいいから、俺を見てよ!」

「でも…、」

「あーもぅ!泣き虫ユズ!!」

カジはまた私を抱き寄せた。

「泣きたかったら、泣け!」

カジがワケわからない。

何番でもいいからって何よ!

でも、結局そのまま私は泣いてた。






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