明日を語るその口から
こぽこぽ、こぽこぽと
淋しい気泡がこぼれ落ちて
でもその人は気づかなくて
窒息死寸前で
歌うことを糧に、ようやく呼吸の仕方を思い出した
誰もが不透明な現実に浸りながら生きてて
気づかれないように
悟られないように
子供専用に売られたらくがき帳に、さりげない絶望を刻むんだ
望むものは皆同じ
水っぽい絵の具のように無力な僕らは
鮮烈な色を持つ誰かに
できれば綺麗な色に染めてもらいたいと、埒の明かないことを願っている