望みのない望み

アイ 2011-05-28投稿
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明日を語るその口から

こぽこぽ、こぽこぽと

淋しい気泡がこぼれ落ちて

でもその人は気づかなくて

窒息死寸前で

歌うことを糧に、ようやく呼吸の仕方を思い出した

誰もが不透明な現実に浸りながら生きてて

気づかれないように

悟られないように

子供専用に売られたらくがき帳に、さりげない絶望を刻むんだ

望むものは皆同じ

水っぽい絵の具のように無力な僕らは

鮮烈な色を持つ誰かに

できれば綺麗な色に染めてもらいたいと、埒の明かないことを願っている



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