2番目-17

 2011-05-28投稿
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『カズ君、あがってきなー。』
なんて、お母さんが言うから…。



私の部屋でカズ君と二人きり…。


「ユズ、ハッピーバースディ。」


「あれ?覚えてたの?ありがと。」

カズ君といるのに全然ドキドキしない。


なんともない。


「誕プレ忘れたけど。」


「いいよ、そんなの。気にしないで。」

プレゼントはカジから貰ったからいいの♪


「カズ君、彼女がいるんでしょ?」



「いねぇよ。」


「いるって言ったじゃん!!」


「本気にすんなよー。俺に彼女がいるわけないだろ。」


え?前に言ったの嘘…?


「へぇ…そうなんだ。」


騙された。


あぁ、最悪だ…。


でも、何かどうでもいい。


「まぁ、好きな奴はいるけど。」


「へー。がんばー。」


反応が薄いな、私。



「俺の好きな奴、誰だかわかる?」


「知らない。」


「ユズ、何か冷たくなった。」


「そうかな?」


カズ君が私を騙すからじゃん。




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