――とある病院
看護師「最近先生にお会いするだけで胸が痛くなるんです」
聖「えー気のせいやろー?この前もそれで検査したけど、何もなかったやん。」
看「もう!そうじゃなくて…」
聖「ちょっと洋介君診てきますからここ頼みますね」
看「え…ちょっと!先生!…あぁもう!!」
* * *
「先生…俺の足治んの?」
聖「んーどうやろな」
「…俺、治んなかったらもう…」
聖「何ー?生きてる意味がないとでも言いたいわけ?」
「…」
聖「…玉置翼って知ってる?」
「知ってるよ。あの腕ない人でしょ?学校であのバンド人気だもん。…なに、あいつみたいに強く前向きになれって言いたいの?」
聖「そうやな…でもあいつは弱かったし死にそうな顔してた」
「…え?」
聖「あいつと友人やねん。バンド組んだこともある。あいつが腕失った時のこともよく覚えてる」
「…」
聖「希望なんかなくしてたわ。でもな、あいつには支えてくれる仲間がおった」
「…」
聖「ひねくれるのもいいけど、お前にもおらんか?そういう存在」
――未だに寂しい同盟の人間だなんて言ってるけど、いろいろ怪しいみたいやで。でも今は医者として頑張ってるみたい
あ!俺の話も聞く?