〜訂正〜
(15)で、つとむの彼女が、プログラマーとしていましたが、卓人の間違いです
卓人の彼女である野上りかと、和人の彼女である江利由子が、久しぶりに夕食をともにしていた。
「卓人さん、絶好調だよね。最近引っ張りだこだし。りか的にも、鼻が高いんじゃない?」
「うん…まあね。」
しかし、りかは、浮かない顔をしていた。
「どうしたの?」
「うん…」
「彼と何かあったの?浮気したとか?…最近絶好調だから」
「ううん。…あのね、私、プロポーズされたんだ」
「ほんと?良かったじゃん。卓人さん、やっと決心したんだね」
りかは、首を振った
「違うの。会社の同僚にね。…その人優秀でね、仕事し過ぎて、離婚した人なの…でも、私をプログラマーとして、育ててくれた人だし、周りも、そんな雰囲気になってるんだ…」
「迷ってるの?」
「うん…。正直ね。卓ちゃんは、コンビ解散する時も、涙を見せてたし、私が仕事で行き詰まったら、何も言わずに愚痴を聞いてくれたし…でね、『りかが、人生で俺がいると、駄目になるようなら、俺を捨ててくれて構わない。りかの将来のこともあるから』なんて、言ってくれたこともあってね」
「ふーん…。迷ってしまうくらい、その人に魅力があるんだね」
「うん…。」
「その話、卓人さんにしたの?」
「したよ。黙って聞いてた…『迷ってるくらいなら、俺を振ってくれていいよ。りかの夢とか、将来のこととか、プラスになるんなら』って言ってた。…なんか、ソロになってから、卓ちゃん表情がさえないんだよね…」
「そう…きっと、思うところが、あったんじゃない?優しいよね。…ってゆうか、人が良すぎるよ。卓人さんは。夢のために、身を引くなんてさ。…私なんか、誘われるまま、看護士になって、ずっとこの仕事してるんだから…。情けないけど、自分の夢を言い出すことも、目指すこともしなかったから。親が医師だから、喜んでたけどね」
「…でも、結果的に、ケガで入院した和人さんと、出会ったもんね」
「うん…前に、和ちゃんに、『看護士になることは、夢だったの?』って聞かれて、正直なこと言えなかった…和ちゃんも、コンビ解散の話が出てて、悩んでたし…」
「そう…」
そんな、2人の隣の席には、義則達がいた。
そして、えり子達が、話かけようとしていた。