恋愛ドラマ!

アルファ 2011-06-13投稿
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「敦子、俺、お前と別れたいんだ」
留守番電話から半泣きのコウちゃんの声が聞こえる。何で?何で?何で?何で?私は考える。私達とても上手く行ってるでしょう?別れる必要なんて無いの。
赤く染まったクマの人形を壁に投げつける。
でも別れないで貴方はここにいる。それが愛してる証拠。
コウちゃん。と名前を囁きベットに横になっているコウちゃんに近づく。
「私ね、コウちゃんの事大好きだよ。」
甘ったるい猫撫で声で話しかける。
その時、コウちゃんの携帯電話がメールを受信した。「コウちゃん、メールだよ。」
「ん、わかった。見るね」携帯電話を開いてメールを見る。
『お姉ちゃんです。』
題名にはそう書いてあった。噛みすぎてひび割れた親指の爪を噛む。
『今どこに居ますか?お父さんもお母さんもとても心配しています。早く帰って来て。』
携帯電話を閉じる。
「ん、何でも無いよ」
コウちゃんを見る。
その時、玄関のチャイムが鳴った。
「出るね。あ、コウちゃんお腹のそれ貸して?」
それを引き抜く。
スリッパを鳴らしながら玄関に行く。
甘いよそ行きの声を出し扉を開ける。
外には人が沢山いた。
「川中敦子さんですね?岸山康太さん失踪事件の重要参考人として署にご同行願います。」
・・・ああ、何で皆邪魔するんだろう。
「おいこの子包丁持って・・・」
近所のババアが言う。
私は振りかぶった。


悲鳴



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