「やっ…放してっ!」
「なに言ってんだよ。死にてぇーんだろ?」
「……」
言い返せなかった。
「…だ」
でも…
「あ?」
でもやっぱり…
「まだ…まだ死にたくない! 生きてあの子達と仲良くしたい!!」
「…」
「…ふっ…うぅ…」
私はその場に泣き崩れた。そんな私を見てあいつは
「なんだ。ちゃんと自分の気持ち言えたじゃんか。」私の頭に手を置いてニカッと笑う。
「…子供扱いしないでよ」
「まだ子供だろ?」
「…」
「んじゃ俺、帰るわ」
「あっ…ねぇアンタの名前は?」
そいつはクルッと振り返り
「俺は…」
ザァーと少し強めの風が吹いてあいつが何て言ってるのかわからなかった
「えっ なに?」
「ーー…」
あいつは背を向けて屋上のドアを閉めた。