寂恋と審理の秤

アンネリダ 2011-06-14投稿
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寂しいから
恋をするのでしょうか

恋をするから
寂しいのでしょうか


恋は淡く
愛は慈しむ

恋は儚く
愛は哀れむ

独りで居られる強さがあれば
私は何も求めないのでしょうか

誰かが私の距離に入ることを
拒むから独りなのでしょうか

恋は心理のように
不確かに脆く

愛は真理のように
明確な不透明


それを伝う回路が
真の心ならば


あなたに一生分
愛された私は
もう
愛はいらないのです

私は
溶けてしまわぬように
こぼしてしまわぬように
心を鎖して守るのです

私はただ過去から今を
そして愛と恋を秤にかけて
あなたの言葉と私を守りたいのです

それが謀らずとも
審理のように重く悲しい業であっても
難儀ではないことなのです

あなたに愛された私にとって
それは息をすることに
等しいことなのです

だから
貴女に一生分
愛された私は
もう
愛はいらないのです

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