もう辺りはくらい
街頭が照らす道を
隼人は一人、歩く。
犯人からの予告が彼女の元に届いたということは
彼女は確実に狙われる。
「制裁を下す者」が部下を使って起こすという
第二の犯行・・
絶対に止めなければいけない。そして犯人の手掛かりをつかまなければ。
「いって!」
隼人は電柱にぶつかった
鼻血がでている。
「いてて・・ついてないな・・」
目の前を見ると大きな豪邸がある。周りが水田や森ばかりなので、
一層目立つ。
パトカーもいるらしく
赤い明かりがちらほらと
見える。
「おいっお前!何者だ!ここから先は立入禁止だぞ」
「うわぁっ」
隼人はあまりの驚きに跳ね上がった
真横から突然声がしたのだから無理もない
一人の男がしげみから現れる。どうやら警察官のようだ。
「僕は探偵ゼロの助手の山下隼人です
えっと・・内山刑事に確認してもらえると
助かるんですが」
男は顔をしかめる
「探偵ゼロの・・?わかった少し待っていてくれ」
無線で話しているのが聞こえる
どうやら確認がとれたようだった。
犯人のターゲットは
伏見コーポレーション
社長、
伏見綾子。
隼人は零の協力なしで
この事件を止めなければいけない。