「ちゃんと自分の気持ち言えたな」
あいつは私の本当の気持ちに気づかせてくれた。でも、あいつが誰なのかよくわからなかった。
今日は教室が騒がしい。もうすぐHRの時間だ。
「今日はみんなに紹介したい人がいる。
もう入ってきていいぞ」
ガラガラ。教室のドアが開く。
私の心臓が一つ大きくはね上がっる。
あいつは……
「川霜 聖也です。」
屋上で出会った……
あいつだー…。
…よくよく思い出せばあの時……
『俺は川霜 聖也だ。明日から一学年に転入する。よろしくな!』
あいつはここの転入生だったのかよ!!