ジリリリリリリリ…
懐かしい音が聞こえてきた。
小学生5年生の時から使っている目覚まし時計の音が聞こえる。
走馬灯って音まで再現するんだ?
すごいなぁなんて考えていると…
『春斗いつまで寝てるの?早く起きなさい!』
と母の声が聞こえる。
幻聴か?
と思ったが目を開けてみる事にした。
きっと知らない何処かの病院の天井が見えるに違いない。
それでまわりには家族がいて生きてる事を喜ぶに違いないと思ったが見えた風景はそんなものではなかった。
頭上には通販で買ったドリームメーカーと画ビョウでとめられた骸骨。
はて?
この景色は?
目を開けるとそこには自分の部屋の天井があった。
ん?
取り敢えず起きて見る。
体には暴発の傷痕はなく痛みもない。
そして立ち上がった時の景色がとても低く感じた。
『いったいこれは…?』
不思議な感覚を引きずったまま俺はリビングに降りてみた。
続く