「ねぇ〜聖也くんどこから来たのぉ〜?」
「次、移動教室だけど場所分かる〜?何なら私達と一緒に行こう?」
「聖也ぁ〜私とも話そうよ〜」
…みんないつも以上に甘ったるい声で川霜くんに話しかけてる。
「あっ!一つ言い忘れてた!あそこに地味な子いるでしょ?あの子には近づいちゃダメだからね?」
「そーだよ?近くに行っただけでも吐き気がしちゃうからぁ〜」
うっ…早速私の悪口?
居心地が悪くて教室を出ようと立ち上がった。
そしたら何かが私の腕を掴んだ…
「は?なに言ってんだよ。全然吐き気なんかしねぇーじゃん。
むしろアンタらといた方が吐き気がする。」
川霜くんは私の手を引いて屋上へ向かった。
「気にすんなよ?俺が味方だからな?」
川霜くんは優しく微笑む。私は恥ずかしくて下を向いた
不思議だなぁ
川霜くんといるとなんでも大丈夫な気がしてきてもっと一緒にいたくなるー…。