風に身を任せ舞う桜ー…。あの日もこんな風に桜が舞っていた…
私達は小学校を卒業し、そのお祝いとして遊園地に来ている。
桜 「ねぇ、友美・芽衣。中学にはどんな子がくるかな?」
友美・芽衣 「カッコいい子がいないとヤダァー!」…なんだそりゃ?
私達は大きな声を出して笑った。
芽衣 「ねぇ知ってる?あそこのクレープおいしいんだって!」
芽衣はチョコバナナ。
友美はマンゴーバニラ。私は、特盛さくらんぼとストロベリーソースのレアチーズケーキ。
友美 「…桜食べ過ぎじゃない?特盛って…」
桜 「うっ…だっておいしいならたくさん食べとかなきゃ損じゃん!」
芽衣 「そりゃそうだ」
ニシシッと芽衣が笑いながら言う。
それからしばらく私達は雑談を楽しんでいた。
そしたら何かにぶつかり危うくクレープを落としそうになった。
? 「…ってぇな」
桜 「すっ…すみません!」茶髪にギロリと鋭い目付き。両耳合わせて10コ以上のピアス。その人は不良だった…
私はまだ気づいていなかった…
すでにこの時、運命の大きな歯車が動き出していたことを…
そしてこの出会いが私達の運命を変えることをー…。