この人…ちょっとヤバイかも…
…逃げなきゃ。
桜 「友美、芽衣行くよ」
芽衣 「ねぇねぇ何歳?」
友美 「私達と背丈あんまり変わらないね?」
なっ…何ナンパしてんの?早く逃げないと「ぶつかったんだから治療代払え」とか脅しそうだよ…
? 「なになに〜?逆ナン〜?」
今のチャラそうな声の主はチェーンに指輪と十字架を通していた。
? 「じゃあ一緒に遊ぼうか?いいよね隼人?」
どうやらピアス野郎の名前は『隼人』みたいだ。
隼人 「そんなん太一が決めろよ」
チャラそうな人は『太一』と言うらしい。
? 「でっ…でもそんなことして大丈夫なの?」
オドオドとウサギ耳がついてる白黒のパーカーを着ている男の子がボソリと呟く。
太一 「たくぅ〜ミノルは心配性だなぁ〜」
ミノル 「だってぇ〜」
かっ…可愛い!
彼は『ミノル』と言うらしい。
友美 「いいじゃん いいじゃん!一緒に遊ぼうよ!」
桜 「えっ…ちょ友美?」
太一 「オシっ それじゃ決定な!」
…なんでやねん!
友美 「じゃあ早速どこ行く?」
芽衣 「やっぱホラー系でしょっ!」
ミノル 「ホラー系!?よしっ行こう!」
えっ…ホラー系好きなの?
太一 「あいつ見かけによらずホラーマニアなんだよな」
桜 「私…ホラー系はちょっと…出口で待ってるね?」
隼人 「んだよ。全員で入らないと楽しくねぇーじゃん」
ニヤリと悪魔の微笑みを浮かべる。
こいつはSだっ!超ドSだっ!
私は背筋が凍った。