おにいちゃん、これおしえて?

misato 2011-06-30投稿
閲覧数[485] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「――――っ?!」


ばっ、とわたしは身を起こした。


「今のは……夢?」


わたしは、今さっきまで見ていた夢の内容を思い出す。


――少女と少年が草原を駆け回っていた。


何だか、夢にしてはちょっとリアルだった。


果たしてあれは、ただの夢?


あの少女は――わたしの小さい頃にそっくりだった。


いっくんと呼ばれた少年は、四つ葉のクローバーの約束の男の子に、とてもよく似ていた。


「あれが……いっくん……」


いっくんこと郁とそーくんこと颯天。


どちらが約束を交わした男の子なんだろう……。


「まあ、深く考えてもわからないわけだし……だいたい明日、直接颯天くんに聞けばいい話じゃないっ」


ぐっ、とわたしは手に力を込めて立ち上がった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「misato」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ