「…」
桜 「…」
「…」
桜 「…」
「…」
太一 「だぁぁー!!また負けたぁー!!!」
ミノル 「太一うるさいよぉ…子猫が怯えてる!」
隼人 「ミノルも黙れ…マンガに集中できねぇ」
豪 「大空もうるせぇよ。俺の好きな曲に雑音入れんじゃねぇ!」
隼人 「んだとぉ?てめぇーの好きな曲なんか知らねぇよ!調子に乗んな真崎ぃ!!」
また隼人くんと豪の喧嘩が始まった。
ミノルくんは校内に子猫を連れ込んで授業放棄。太一くんは先生に没収されまくってもいつの間にか違うゲーム機で遊んで授業放棄。
先生達も疲れてついに何も言わなくなった…
まだ入学してから2週間ぐらいしかたってない…なのにこの有り様はそうとうヤバい…。
キーンコーンカーンコーン
今からお昼だ。
私と友美と芽衣はいつもの屋上の所へ行く。
桜 「友美と芽衣の今日のお弁当の中身は?」
友美 「サンドイッチだよ」
芽衣 「卵焼き!桜は?」
桜 「エヘヘ〜唐揚げだよ」
豪 「桜の弁当うまそう!」パクっと躊躇なく豪は唐揚げを口に運ぶ。
桜 「わっ! 豪のバカぁ!てかいつきたの?」
豪 「いつって俺もここでいつも昼食とってんだぞ?」
太一 「おっ!豪じゃん!桜ちゃん豪に弁当作ってきたの??」
ミノル 「愛妻弁当だね!」
桜 「ちっ…違う!!豪が勝手に食べたんだもん!」
太一くん達も後から続いてきた。
太一 「友美の弁当もうまそうじゃん!一口ちょーだい?」
友美 「いいよ!はいあーん♪」
この二人はいつからか付き合っているらしい…
芽衣 「ミノルも食べる?」
ミノル 「食べる食べる!!」この二人も付き合っている。そして呼び捨てするまでの仲に…
桜 「隼人はコッペパンとイチゴミルク?」
隼人 「あぁ」
桜 「そんなんじゃ足りないよ?コッペパン貸して!」
私はコッペパンを二つに割ってその間に唐揚げを突っ込んだ。
桜 「できた!唐揚げサンド!」
隼人 「…」
桜 「やだった?じゃあ隠し味にイチゴミルクを…」
隼人 「はぁ!ふざけんな!!」
まくっ!隼人は頬張るように唐揚げサンドにかぶりついた。
桜 「可愛い♪」
隼人 「ふふぁへんな!(ふざけんな)」
桜 「照れるな照れるなツンデレくんっ♪」
その時私は気づいていなかった。
豪が無関心の目で私と隼人を見ていたことをー…。