それはある日の体育の授業が終わったあと。
隼人 ｢あーもう！なんで俺がこんなことやんなきゃいけねぇーんだよ｣
隼人はバスケットボールの個数を数えて先生に報告する。
？ ｢あ…あのぉ…｣
隼人 ｢あぁ？｣
留季 ｢ひゃあっ！わっ…私、白星 留季と言います！初めまして!!｣
隼人 ｢誰だてめぇー｣
留季 ｢…私のこと忘れちゃったの？｣
隼人 ｢…｣
留季 ｢私と隼人くんは小学校の頃に一回出会ったんだよ｣
それは隼人くんと私が小学校の時…
私が下校している時、後から男の子達がきて私にぶつかった。
その拍子にランドセルの中の教科書などが散乱した。
留季 ｢いったぁ…｣
私は内気な性格だから男の子達に｢何すんのよっ!!｣なんて言い返せなくて黙って教科書を集めた。
そしたら…
隼人 ｢大丈夫？｣
留季 ｢…誰？｣
隼人 ｢俺、大空 隼人！｣…他校の子かな？
それから隼人くんは教科書全部を集めてくれた。
留季 ｢あの…ありがとう｣
隼人 ｢気にすんなよ!んじゃ俺帰るな！｣
留季 ｢それで私…ずっと隼人くんにもう一度お礼が言いたくて…あの時はありがとう｣
隼人 ｢別にもういいよ｣
隼人くんはボールの個数を先生に報告し終わり教室に入ってきた…隣に女の子を連れて…
友美 ｢あの子誰？｣
太一 ｢同じクラスの白星 留季だよ。ものすごく影薄いんだよ｣
ふぅ〜ん。でもなんであの二人…
楽しそうに話してるの？二人は私達が見てるのに気づいたらしく…
隼人 ｢留季もこっちにこいよ！｣
留季 ｢えっと…白星 留季って言います！よろしくお願いします｣
桜 ｢あっ…こちらこそよろしくねっ！｣
その日を境に留季ちゃんは私達と一緒に行動するようになった。
それと同時に私の胸の奥には黒い霧が積もったように息苦しくなったー…。
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