満足という名の浴槽に溺れて

アンネリダ 2011-07-04投稿
閲覧数[740] 良い投票[0] 悪い投票[0]

気づかぬうちに
あなたを傷つけて

知らぬうちに
幾多の人を傷つけていた

その多さに眩暈を覚えて
嘔吐してしまうのです


誰かのためになるならばと
偽善を歌い
満足感の浴槽に
ただ溺れるのです


いつか誰よりも優しくなれるなら
誰よりも傷つくことができるなど
私には恐ろしいほど難儀で
今もただ
偽善を歌い
満足感の浴槽に
ただ溺れるだけなのです

私に
この世界は余りに息苦しく
溺死のように
呼気もままならないのです

それからまた逃れるように
偽善を歌い
自らを擁護し続け
ただエップカップと
溺るるだけなのです

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「アンネリダ」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ