豪 「隼人…?」
ヤバい…バレちゃった?
豪 「お前ら…」
桜 「ちっ…違ーーうっ!!」
豪 「なんで一緒にいるんだ?」
豪はきょとんとした顔で言う。
桜 「へっ?あっ…えっと…」
隼人 「…桜の忘れ物を届けに来ただけだ」
豪 「ふぅ〜ん。じゃあ隼人も一緒に食べようぜ?ここのシュークリームめちゃくちゃうめぇーよ?」
私達はリビングに行って苺のシュークリームを食べた。
桜 「おいしい〜」
豪 「だろ?」
桜 「でもなんで急に買ってきてくれたの?」
豪 「なんか桜にあげたくなっちゃってっ」
桜 「なにそれ〜?」
私は小さく微笑んだ。
豪 「あっそうだ。隼人…」
隼人 「…んだよ」
豪 「お前…桜にエロいことしてないよな?」
桜 「ごっ…豪!?」
隼人 「するわけねぇーだろ」
なによ…さっき私にキスしようとしたくせに…
豪 「…本当だな?」
隼人 「当たり前だろ?誰がこんな色気がなくて暴食でペチャパイなんかにするわけねぇーだろ?」
豪 「本当の事言っちゃダメだろ〜?とくに色気と暴食は」
桜 「ちょっと!!それどういう意味!?」
隼人 「そのまんまの意味だ」
桜 「なっ!…バカバカバカ!!もう帰れっ!!」
そう言って二人を追い出した。
豪 「しゃーないなぁ。また明日なっ!」
豪はそう言いながら帰ってった。
隼人 「…俺ももう帰んな」
桜 「ちょっ…ちょっと待って!」
隼人 「んだよ」
桜 「今日はありがとね」
隼人 「…ん」
隼人は頬を少し赤く染めて帰ってった。
次の日、やっぱり留季ちゃんは隼人に手作り弁当を渡していた。
留季 「はいこれっ!体にいい食材を使ったお弁当だよっ!」
隼人 「…」
隼人はそれを無言で受け取る。
太一 「…なぁ隼人ぉ」
隼人 「あ?」
太一 「隼人の好きな子って桜ちゃんなの?」
隼人 「はぁっ!?」
ミノル 「それわかるかもっ!だって隼人はずぅ〜と桜ちゃんしか見てないもんね」
隼人 「だっ…誰がこんな肥満児なんか…」
桜 「誰が肥満児だっ!この茶髪小僧!!」
そして私と隼人の喧嘩が始まった。
放課後、私は留季ちゃんに呼び出された。
桜 「…話ってなに?」
留季 「…私は隼人くんの事が好き」
ドクッ。心臓が大きく跳ね上がった。
留季 「でも諦めるよ…」
桜 「えっ!なんで?」
留季 「隼人くんは私の事眼中にないもん。それと最後に一つ…」
桜 「?」
留季 「これからもよろしくねっ!桜」
桜 「うんっ!こっちこそよろしくね!留季」
そうして私には新しい友達が増えた。