荒波に打たれて船は進んでいた。 「船長大丈夫なのか?今にも沈みそうだぞ」 「文句があるなら、ここで下りてもらっても結構だが…どうするね?」 歳は六十をまわっているだろう船長がまるで子供を相手にするように男に言った。 「ちっ…くそ…」 男は悔しそうにもう一人の男の顔を見た。 「そう騒ぐな、東雲!じいさん(船長)…ただこれだけは言っておく。余り偉そうにしていたら…寿命がちじまる事になる」 男は手に持っている物を見せびらかしながら言った。船は荒波を黙々と進んでいた…
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