「あ‥やっと見つけた!」と浜中さんがオレに向かってきた。(いったい何がどうなってんだ?)オレは疑問だらけになってきた。そんなオレに「高見‥君だよね?」「え?そうだけど‥。何か用?」「高見君ってお兄ちゃんとかいたりする??」とまた疑問が増えるようなことを聞いてきた。まぁ実際、兄貴はいるんだけどさ。「ん?いるけど?」と答えたら彼女はすごく嬉しそうな顔をして「ほんとにっ??名前はっ?!」(何もそんな驚かなくても‥)「え‥?」「いいから!」(もーなんなんだよ。ほんとに)「くうやだよ。空に矢って書いて。」そしたら、より一層嬉しそうにして「やっぱり!似てるとおもったんだぁ。」(‥どういうことだ?)「…は、浜中さん兄貴のことしってんの??」「内緒☆」「はっ?」「嘘うそ!冗談だよ。知ってるも何も私の初恋の人なんだ。」ど照れくさそうに彼女は目をそらして言った。同時にオレも驚いた。「…えっ?ほんとに言ってる?!」「そんな事で嘘なんかつかないよ。しかも私、高見君のこと見たことあるよ?」またまた驚いたオレ。「へっ?どこで?」「海。」どこのだよ‥。でも、これ以上聞くのはやめようと思った。何でかは分からないけど‥。「へぇ〜そうなんだ。そりゃ初耳。」「あ〜何だか信じてなーい。まぁ、いいや。その内思い出すでしょ。」と彼女はニコッと笑って屋上から去った。(はぁ‥いったい浜中さんって誰だよ。家帰ったら兄貴にでも聞くかな。)と思いながら、オレは教室に帰っていった。