白愛高校駅には、噂を聞きつけたサユ、ユウタ、ヒロ、そして叔母のアツコ。
アキの姿を見てサユは、
「どうしたのそのドレス。凄いね。」
と普通の反応をした。
友達はそう言ってくれるが、逆に大人の立場のアツコからは、痛い目線が注がれていた。
「アキ。どうしたのその格好。」
アツコは全く笑わず、アキに近づいた。
『これは…。』
説明できないアキに、カズヒロは、
「お…俺のせいです。詳しい事は言えませんが。」
アツコの目が変わった。
「あんた…アキを本当に好きなの?」
「す…すいません。」
謝るしかない。カズヒロは、全ての罪を被った。
アキは、そんなカズヒロにこう伝えた。
『謝らなくていい…謝らなくて。』
その光景を見たアツコは、「行こうアキ。」
アキは強引に、アツコに連れていかれた。
ヒロは、
「どうしたの?叔母さんを怒らせるような事したの?」
カズヒロは、
「ちょっと、これからみんな時間ある?」
と言い、喫茶店に入った。
「俺とアキ、デートしてたんだけど、帰りにアキが2人組に襲われたんだ。その後アキから、東京の銀座にいるというメールが来て、俺は直ぐ様銀座に向かって、なんとかアキを助けて今に至ってる。」