好きだよ…ずっと…
例え君に何があろうとも…君が他の子を好きになろうとも…
私はずっと、一生君だけが好きー…。
桜 「隼人…もう3年生いないよ?もう大丈夫だよ?」
隼人 「…」
何を聞いても隼人は答えない…
桜 「…怒ってるの?」
隼人 「…だ」
桜 「え?」
隼人 「なんでここにいんだよっ!! 逃げろつったろ!? 何考えてんだよっ!!!」耳にキーンと響く隼人の怒鳴り声。
桜 「ごっ…ごめんなさ」
隼人 「よかった…」
私が言い終わる前にそれを遮った隼人…
桜 「え?」
隼人 「お前にケガが無くて本当によかった」
隼人の声は震えていた。 上を見上げると隼人は少しは泣きそうな顔だった…
桜 「…そんなに心配してくれたの?」
隼人 「当たり前だろ」
あまりにも意外な言葉を言うから少しびっくりした。
でも…
桜 「ありがとう」
でも、ものすごく嬉しいー…。
隼人 「……怖くなったか?俺の事…」
桜 「へ?」
隼人 「嫌いに…なったか?」
この一言は私が出す“答え”に少し怯えているように聞こえた…
桜 「そんなことないよ…」
そっか…私はもうとっくに気づいてたんだ…
私と隼人が出会ったときに、私は…
桜 「逆に惚れなおした。好きだよ隼人」
大空 隼人に惚れていたんだー…。
隼人 「…本当に言ってんのか?」
桜 「…うん」
それから隼人は何も言わなかった。
1分ぐらいたったころ隼人は言葉を発した。
その答えは…
隼人 「…ごめん」
断られることは分かっていた…でもそれは想像以上に苦しくてつらい……
隼人 「嬉しすぎて放心状態になっていた…」
……へ?
嬉しすぎて? へ?
桜 「そっ…それってどういう意味?」
隼人 「今、俺は桜と同じ気持ちだよ」
桜 「それって…」
隼人 「俺も桜が好きって事だよ」
そう言いつつ私を抱きしめていた腕に力を入れて強く抱きしめた。
息苦しかったけど、でも少し恥ずかしく嬉しかったー…。
隼人 「…なぁ」
桜 「ん?」
隼人 「キスしてもいいか?」
桜 「うん」
恥ずかしくて小声で言った私に隼人の顔が近づいてくる。
隼人 「ずっと桜とキスしたかった」
唇同士が触れ合う瞬間、隼人が呟いた…。
隼人とのキスはすごくすごく熱くて狂うほどにドキドキしてそれさえも愛しく感じるほどのすごく甘いキスだったー…。
もうこの時、すでに運命の歯車は狂い始めていた… その事に私も隼人も気づいていなかった。
数日後『それ』は前触れもなく突然やってきたー…。