『あの日』がくる数日前…
私と隼人は恋人同士になった。その事は三日もたたずに広まった。
朝と帰りのキスは当たり前のようにしていた。
友美 「本当に隼人くんと付き合ったの!?」
桜 「うん」
芽衣 「じゃあキスは!?」
桜 「したよ」
留季 「じゃあじゃあデートは!?」
桜 「まっ…まだ…」
えぇ〜あり得な〜い!!と三人が叫ぶ。
桜 「あり得ないって何よっ!」
芽衣 「だってもうデートはしてるものだと思ってた」
桜 「遅くて悪かったね」
友美 「隼人くんとデートしたくないの?」
桜 「そっ…そりゃぁしたいよ?」
留季 「買い物とかは?私、30%割引券持ってるよ?」
友美 「あっ!隼人くん達来たよっ!」
留季 「行ってこい桜!」
芽衣 「頑張れっ!」
桜 「うっ…うんっ」
太一 「桜ちゃんだ」
ミノル 「隼人に用かな?」
桜 「…隼人」
隼人 「ん?」
桜 「どっ…土曜日ぐらいに、で…デートしない?」
隼人 「…おう」
太一 「二人とも顔真っ赤〜♪」
ミノル 「初々しいね〜」
桜 「ちゃっ…茶化さないでよ〜」
土曜日
桜 「おっ…遅れてごめんね?」
隼人 「遅せぇーよ」
…ウソ…カッコいい…
私服だからなのか隼人がいつの隼人と違うように見えた。
鳥の羽のようなネックレス、ドクロのTシャツにジーパン。
それに比べ私は白のフリルにベルトを巻いてそして短パン。
ごく普通のコーディネート。
隼人 「行くぞ」
桜 「うん…」
みんな隼人の方を見てる。やっぱりカッコいいんだ…
私なんか隣にいて隼人の恥だな…
私が府いていると目の前に隼人の顔があって…
桜 「えっ…隼」
人?と言おうとしたらいきなり隼人がキスしてきた。
桜 「なななっ!!!」
隼人 「ごめん…桜が可愛すぎて…」
みるみるうちに顔が赤くなる隼人。
桜 「…私なんか隣にいていいの?恥じゃない?」
隼人 「桜以外とか考えられねぇ」
小さく微笑んで私の指に隼人の指を絡めて歩き出した。
そんな私達とは裏腹に『それ』は刻一刻と迫っていた…
残り…数時間ー…。