さくら前線 15 〜初デート〜

うるは 2011-07-24投稿
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『あの日』がくる数日前…



私と隼人は恋人同士になった。その事は三日もたたずに広まった。
朝と帰りのキスは当たり前のようにしていた。

友美 「本当に隼人くんと付き合ったの!?」

桜 「うん」

芽衣 「じゃあキスは!?」

桜 「したよ」

留季 「じゃあじゃあデートは!?」

桜 「まっ…まだ…」
えぇ〜あり得な〜い!!と三人が叫ぶ。

桜 「あり得ないって何よっ!」

芽衣 「だってもうデートはしてるものだと思ってた」

桜 「遅くて悪かったね」

友美 「隼人くんとデートしたくないの?」

桜 「そっ…そりゃぁしたいよ?」

留季 「買い物とかは?私、30%割引券持ってるよ?」

友美 「あっ!隼人くん達来たよっ!」

留季 「行ってこい桜!」

芽衣 「頑張れっ!」

桜 「うっ…うんっ」

太一 「桜ちゃんだ」

ミノル 「隼人に用かな?」
桜 「…隼人」

隼人 「ん?」

桜 「どっ…土曜日ぐらいに、で…デートしない?」
隼人 「…おう」

太一 「二人とも顔真っ赤〜♪」

ミノル 「初々しいね〜」

桜 「ちゃっ…茶化さないでよ〜」



土曜日

桜 「おっ…遅れてごめんね?」

隼人 「遅せぇーよ」

…ウソ…カッコいい…
私服だからなのか隼人がいつの隼人と違うように見えた。
鳥の羽のようなネックレス、ドクロのTシャツにジーパン。
それに比べ私は白のフリルにベルトを巻いてそして短パン。
ごく普通のコーディネート。

隼人 「行くぞ」

桜 「うん…」
みんな隼人の方を見てる。やっぱりカッコいいんだ…
私なんか隣にいて隼人の恥だな…
私が府いていると目の前に隼人の顔があって…

桜 「えっ…隼」
人?と言おうとしたらいきなり隼人がキスしてきた。

桜 「なななっ!!!」

隼人 「ごめん…桜が可愛すぎて…」
みるみるうちに顔が赤くなる隼人。

桜 「…私なんか隣にいていいの?恥じゃない?」

隼人 「桜以外とか考えられねぇ」
小さく微笑んで私の指に隼人の指を絡めて歩き出した。



そんな私達とは裏腹に『それ』は刻一刻と迫っていた…

残り…数時間ー…。



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