a-tear

ウル 2011-07-27投稿
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いつになったら忘れられるんだろう


そんな事ばかり考えていた
君はもういないのに
君はもう前に進んでいるのに



私だけが
いつまでも取り残されている


私だけが
前に進めないでいる









ーーーーー小6の夏。


それが始まりだった。


周りからしてみれば
「たかが子供のー・・・」
「どうせ小学生だろ」
などと思うかもしれない。


けど、私にとってあの夏は、
かけがえのないモノだった。


本当に、大切なモノだった。










失ってから、気付く事ってあるんだね。













第一章
始まり










ーーーー今日から2学期。
楽しかった夏休みもあっという間に終わってしまった。
またあの退屈な日々が始まる・・・。
そんな事を考えながら、美亜は自分の教室へと足を踏み入れた。


黒板には新しい席順が書かれてあり、先に来ていた数人のクラスメイト達は釘付けになっていた。


美亜も、ランドセルを置いて黒板に向かう。


美亜は一番窓側の席だった。横は若干優等生の男子。
(うえぇ〜)
美亜はどちらかというと不真面目な生徒に入る部類だった。
授業態度もどちらかというと悪く、宿題もどちらかというと適当にやり、まぁ、「どちらかというと」と言うほどでもなく、素行が悪い生徒だった。
そんな美亜の隣が優等生なら、間違いなく度々注意されるのが関の山だ。
うなだれながら、また黒板をチェックする。
後ろは悠斗、まぁまぁ仲良い男友達。




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