冷たい頬?

林檎  2006-09-12投稿
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〜第三話〜

「なぁ、いい加減、
眼鏡外して見せてくれよ」

朝人が転校してから
1ヶ月が経とうとしていた

事の発端は
大和に朝人の眼鏡に度がないことを
知られたことだった


そのときは軽く流したが
大和が必要以上に絡んでくるので
うんざりしていた。

「いい加減しろよ。
今、体育の授業中だろ」

バスケの試合の途中だった。

俺と大和は同じチームだったので次の試合まで待っていた。

「ちぇっ、けち」

ヒュッ
俺の顔の横を何かがとおりすぎた

「大和あぶない!」

隣にいた大和に向かってそれはとんできた

ガシャーン
「ボールが朝人の眼鏡破った...」

「誰のせいだと思ってるんだ!オレの眼鏡...」

「...カッコいい!やっぱり眼鏡ないほうがカッコいい」

「お前に言われても嬉しくない!
大和、大丈夫か?」

大和にボールが当たらないようにするために
朝人がかばったのだが
いっこうに動こうとしない

「まさか、お前...神崎」

何を言い出すんだこいつは!

「先生!ちょっと保健室行ってきます」


「お前神崎裕の息子か?」



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