隼人の両親は隼人が8歳の時に離婚していた。
隼人の母親は朝からお酒を飲んで些細な事でキレてはすぐに隼人にあたっていた…。
学校の友達はそんなのに気づいていなかった。もちろん先生も…
そのせいで隼人の性格は歪んだー…。
髪を染めピアスをつけ学校も休みがちに。
そして手当たり次第に女の子と付き合っては冷たく振る。
その繰り返しだった…
でも隼人は言う。私と出会ってから自分は変わったと。
隼人 「今までの女の中で桜だけに興味が湧いた」
桜 「…」
隼人 「最初は桜も他の女みたいに冷たく振ろうと考えてた。でもいつの間にか俺は桜に夢中になっていたんだ」
桜 「…私のどこが好きなの?」
隼人 「笑った顔。桜の笑顔は俺の心に温もりをくれた。そしたらこんなことはやめよう、そう思えたんだ」
桜 「…」
隼人 「だからもう泣くなよ。俺は桜の笑った顔が見たい」
泣いた顔で作った笑顔は…
隼人 「ぶっ…はははっ。桜その顔はウケるっ」
隼人に大笑いされた…
桜 「うっ…うるさーい!隼人のバカっ!!」
隼人 「嘘だよ。本当はすげぇ可愛い。他の誰にも見せたくねぇ」
桜 「見せないよ。隼人にしか見せない」
隼人 「…」
桜 「…」
私達はキスをしてた。そのキスは今までとは違う。
愛しさが溢れていた。
桜 「隼人好きだよ」
隼人 「俺も」
今日は2回連続でキスをした。でも2回目は…
桜 「ー…ッ!?」
私は跳ね起きた。
なぜなら
隼人 「んだよ」
桜 「舌っ…今舌入ってた!!」
隼人 「舌ぐらいいいだろ?」
桜 「私慣れてない!」
隼人 「じゃあ慣れさせてやる」
桜 「ちょっ…まっ」
太一 「隼人起きたかー?」
ミノル 「個室なんていいなぁ〜」
ギリギリのところで太一くん達がやって来た…
「…」
その時、時間は止まった…
芽衣 「しっ…失礼しましたっ!!」
桜 「待って!行かないでっ!!」
パタン。病室のドアが閉まる…
隼人 「続けるぞ」
桜 「えっ…まっ…待って!!」
豪 「桜!!」
バタン!!と力強くドアを開け私の名を叫ぶ豪…
桜 「豪?どうしたの?」
豪 「来いっ!!」
桜 「ごっ…豪!?」
豪は私の手首を掴み隼人の病室を出ていく。
その力はすごく強かった…