終わってしまう夏だからこそ
僕は君に恋をした
儚い蝉の命のように
七日と保たぬものかもしれないけど
風と踊る緑の煌めきがそうさせるのか
光となって飛び散る水飛沫がためなのか
熱い暑い、焦げ付くような太陽のせいなのか
身体中で「生きてる」感じがする
こんな季節は子犬のように誰かとはしゃぎ合って
いつまでもいつまでも
無邪気に笑って夏と遊んでいたいと思ってしまう
いつか消える夏
その楔にさえならないほんの一時
だけど
今感じている胸の高鳴り、四分の四拍子は
きっと偽りなんかじゃない
この夏、君に出会えた奇跡は紛れも無い事実で
今もブランコみたいに、僕の心を揺らし続けるんだ
浮き立つ思いは笑顔に変えて
さあ、君に会いに行こう
蝉の声が続く内に
この夏が終わる前に