蝉の夏

アイ 2011-07-31投稿
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終わってしまう夏だからこそ

僕は君に恋をした

儚い蝉の命のように

七日と保たぬものかもしれないけど

風と踊る緑の煌めきがそうさせるのか

光となって飛び散る水飛沫がためなのか

熱い暑い、焦げ付くような太陽のせいなのか

身体中で「生きてる」感じがする

こんな季節は子犬のように誰かとはしゃぎ合って

いつまでもいつまでも

無邪気に笑って夏と遊んでいたいと思ってしまう

いつか消える夏

その楔にさえならないほんの一時

だけど

今感じている胸の高鳴り、四分の四拍子は

きっと偽りなんかじゃない

この夏、君に出会えた奇跡は紛れも無い事実で

今もブランコみたいに、僕の心を揺らし続けるんだ

浮き立つ思いは笑顔に変えて

さあ、君に会いに行こう

蝉の声が続く内に

この夏が終わる前に



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