「きれいだな…何で…」 僕は夜空を見ていた。 板の隙間から差し込む細い月明かりを頼りに夜空を真っ直ぐ見上げていた。 「なんで…誰も見つけてくれないんだろう…」 僕は動かなかった。 「なんで…」 僕は寒かった。 「なんで…」 僕は考えた。 「なんで井戸に穴が空いていたんだろう…」 「きれい…だ…な…」 僕は夜空を見上げていた。暗く深い井戸の底に横たわって。誰にも見つからずに。
新着小説100作品 恋愛ミステリSFファンタジーホラーエッセイ日記ノンジャンル公募投稿作品アドベンチャー詩・短歌・俳句スポーツコメディ学園物その他管理人用