もう学校なんて嫌だ。
確かに転校はしたかった。
でも自分で決めて中学受験して入学したから逃げたくはなかった。
「だって、李将。学校の話しないし、楽しそうじゃないから…」
お母さん、気づいていたか!
私は今までの事を全部話した。
お母さんはなるほどーって感じだ。
そのあと、将悟君がリストカットのところを消毒してくれた。
「俺、李将の通ってるとこ滑り止めなんだよなー東ー落ちたくないなー。」
「あ、さらに」
私と将悟君は何?って反応する。
「お隣の秀護君も東ー受けますー。」
秀護君はお隣の家で幼馴染みだ。
「そして…いとこの永輔君も東ー」
え、東ー高受ける人が多い。
「ちなみに、永輔君は受かったらうちに来ます。通うのが楽なので。」
東ーはここからあるって5分…っておい!何人預かるんだよ!
「とりあえず、二人ともお勉強ー!」
お母さんはお菓子を全部片付ける。
ははは…にぎやかになりそうだ…にぎやに。