空を彩るはずの花火
見上げれば
どこからでも見えていた大輪の花は
ビルの隙間に隠れて
打ち上がる音すら
雑踏の騒音にかき消されて
気付いたことを
「運がよかった」とさえ思う
アタシは
誓ったはずだ
必ず夢を叶えると
アタシは
決断したはずだ
ここで生きていくと
退屈だった田舎
一際大きく見えていた花火
アタシの宝物たち
ここで
大切なものを
見落とさないように
ずっと
垣間見える花火に気づけるように
アタシらしく
生きていこう
アタシのペースで
歩こう
ずっとずっとずっと