俺と春姫はしゃがんだまま花火が揚がるのを待っていた。
春姫が俺に寄っ掛かってきた。
俺は抱き寄せた。
「永ちゃん、好き。」
「知ってるよ。」
「永ちゃんも春姫が好きって言ってよ。」
「うん…好きだよ。」
「嬉しい…。」
たまーに女子が意味不明に感じる。
しょっちゅう好き好き言わなきゃならないのか?
俺は川の向こうを見た。李将、将悟、秀護、緑岡が四人でいた。
李将はわたあめを、秀護はかき氷食べている。
将悟は緑岡を李将に近づけないようにしている。
緑岡が前より積極的に李将にアタックしている。
それがちょっと楽しそうに感じる。
何気、あのメンバーとカラオケやらゲーセンやらに行ったのが楽しかった。もちろん、春姫と一緒にいるのは好きだ。
でも、あのメンバーに加わりたいとも思う。
俺は思わず少し笑った。