花火が終わった。
春姫は電車で帰るようだから、永ちゃんが駅まで送っていってくれた。
「じゃあね、永ちゃん。今日は楽しかった♪」
「ちょっと待てよ、春姫!」
永ちゃんは春姫を呼び止めた。
「誕生日おめでとう。」
永ちゃんはポケットから小さな箱を出した。春姫はそれを受け取った。
「えへ、忘れてた!開けていい?」
永ちゃんは頷いた。
開けると可愛いネックレスだった。
「えー可愛い!!ありがとー!!」
嬉しいな♪
「気に入んなかったらどうしようかと思ったよ…。春姫が欲しいものわかんないしさ。」
春姫が欲しいものか…
永ちゃんの全部!!
「何か次に欲しいものあったら言って。不可能なことはなしだぞ。」
欲しいものね〜。
春姫は永ちゃんの耳元で囁いた。
永ちゃんはそれを聞いてかなり驚いた表情で春姫を見た。
「じゃあね、永ちゃん。ちゃんと考えといてね。」
春姫は永ちゃんから離れて電車に乗った。