〜Stliker〜哀編(6)

焼き魚  2006-09-13投稿
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太陽が燦々と照り付く中、ストライカーは上空から下方向に突き出したビームソードで着地と同時に蟹型グルドを串刺しにした。更にストライカーを取り囲み襲いかかって来る5体のグルドを一掃する。そして男の操縦するストライカーは残りのグルドの集団へ向かって走り出した。
男(…俺は…また、戦っているのか…?)
男は激しい操縦を繰り返しながらも心の奥底では何か引っ掛かるものを感じているようだ。
ストライカーは更に敵とすれ違いざまにビームソードで敵を切り付けていく。
その様子を離れた所で見ていた結奈は隊長格の男の傷の手当てをしていた。
結奈「と…取りあえずキツく縛っといたから…」傷口を見ながら隊長は言った。
隊長「あ…あぁ、ありがとう!しかし、あの青年は何者なんだ?フリーズした機体を復活させて物凄い戦闘をしている…。」
結奈「…(私もさっき会ったばっかりだし…。)」
ストライカーは更に敵を切り付けていく。その時だった!
男は前方方向に逃げ遅れた民間人2人を発見した。何と綾香と隆也だった!そこに襲いかかろうとするグルドが1体。
男(…助けないと!)
男はそこに急行しようとストライカーで走り出した瞬間…。
ガタッ!
ストライカーが左から崩れ、倒れた。
男は動揺し、パネルに機体情報を表示させた。
男「左脚部機能破損。戦闘不可。プログラム初期化…、戦闘データを破棄…。…ダメか!」
パネルを叩く男。しかしそこで諦めはしなかった。持っていたビームソードを襲いかかろうとしていたグルドに投げ付けた!
ソードはグルドに命中し、そのグルドは絶命した。それと同時に男は外部スピーカーで泣きそうで動けない綾香達にこう告げた。
男『早く逃げろ!できるだけはやく!!遠くへ!!』
2人は全力で走りさって行った。
大群は男の活躍であと4体になっていた。4体はストライカーを包囲していた。しかしもうこれ以上は無理なようだ。男はコンソールを操作しながら考えた。
男(これ以上はもう無理だ!………自爆プログラム作動!!)
男はシートに深く座り直し天井を見上げた。
男(アッシュ…俺はもう終わった男なんだ。もう生きていたくない…。)
…そして…。
綾香と隆也が全力で走る遥か後方で…。
結奈が遠くで眺めるその先で…。
爆発音と共に巨大なキノコ雲があがった…。…続く。



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