永輔はボーッとしている。
「永輔と風呂入ってもつまんなーい。」
反応なし。
いつもなら怒鳴る癖に。
「何があったんだー!」
俺はお湯をバシャバシャやる。
「………………しい。」
「やっと反応したよ。んで、なんつったの?」
「…羨ましい。」
永輔は俺をジーっと見る。
「何がだよ。」
「…お前の体つきが羨ましい。」
……は?
「何で?」
「カッコいいから。」
永輔はお湯に顔をつけてブクブクいってる。
「何それ、それでテンション低かったの?」
永輔が顔をあげる。
「それが理由じゃないけどさ、俺ってかっこよくないじゃん。」
「そうだね。」
ヤベェ、即答しちった!!
「即答する事ないだろ!!」
「ごめん、思わず。」
「嫌いだ、お前なんか!!」
だんだん永輔が元に戻ってきた。怒らせて正解か?
「元気でた?」
「まぁ、少し。ありがと。」
「お礼なんていいよー」
実際の理由は聞けなかったけど、永輔が元気でたからいいか…!!