拓郎は頭痛か、んじゃ、保健室で寝てるな。
俺は静かに保健室のドアを開けて、静かに中に入った。
「何なんだよ、お前?!」
拓郎の声だ。俺は大丈夫か〜って言おうとしたが、やめた。
「え〜いいじゃない、キスくらい♪」
誰かいるし、てか、俺はここにいていいのか?
「キスって…んっ!!」
うわああああ…
てか、コイツら俺に気づいてない?
「バカやろー舌入れんなよ!」
「いいじゃない♪春姫が嫌い?」
春姫って永輔の彼女?!
何で拓郎と!?
「今、知り合ったのにバカじゃねぇの!?」
「んじゃ、お互いを一杯知ろうよ♪」
「知るって…ひゃあっ、さわんなよ…!!」
「拓ちゃん。春姫を好きになって…」
俺は静かに保健室を出た。
『恋の病でさ、紫音ちゃんっていうんだ。』
拓郎は李将が好きなんじゃ?
『好きな子にsexしようって言われたらどうする?』佐竹春姫にとって永輔はなんなの?
『気に入らない。』
将悟は気づいていたの?
それぞれの言葉を思い出す。
拓郎、お前には呆れたよ。
とにかく、李将を拓郎に近づけちゃダメな気がした。