悪魔の天使 (24)

暁 沙那 2011-08-12投稿
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金の髪が柔らかく舞っている。

あどけない笑顔はたった一人のもの。

彼女が差し出した手を彼は優しく取って……。

彼女はすごく嬉しそうに柔らかく微笑んだ。



体が重いなかゆっくりと瞼を開ける。

何があったのかすぐには思い出せなかった。

(体、重い……。)

ゆっくりと体を傾けると、そこにあったもののおかげで覚醒した。

「きゃあああ!!」

リアの大絶叫に、それ、レクスは目を覚ました。

「あ、起きたんだ。」

体、大丈夫?と、髪を撫でられた。

優しく微笑んで。

「何なんですか、あなたは。」
「大丈夫。あんまりいじってないから。」
「はあ。じゃなくて…何なんですか、あなたは!それにあんまりいじってないって…」
「君の執事さん、心配してたよ?」
「……。」
「ホントに大丈夫?」

にこやかに話すレクス。
警戒心を解かれかけては張り直して、を繰り返すリア。

(話が噛み合わない……!)

警戒しながら落胆する。

落胆に目を体から力を抜くと、案外体が軽くなっていることに気が付いた。

手元を見ると、指輪が嵌まっている以外には何もない。

「指輪……?」

それは飾り気のない簡素な造りになっている。

たしかに昨日までは嵌めてなかったはず。

「ああ、その指輪ね…」

――契約の証だよ?

衝撃の一言に目を見開く。

「…え……?」



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