「李将ー。」
「何?」
俺は李将の部屋に入る。李将はドライヤーで髪を乾かしている。李将はドライヤーのスイッチを切った。
「直紀に会いたい?」
「直紀って誰?」
ギャハハハ!!存在もないじゃん、ザマーミロ!!直紀の乙!!!
「直紀?直紀?」
李将は直紀を考える。
「ん〜直紀…?フルネームは?」
「水城直紀。」
李将の表情が一気に変わった。
「水城君!?」
あれ、知ってた?てか、何でそんなに表情が明るくなるの?
「将悟君、水城君を知ってるの!?」
「うん。」
「会う、会う、会いたいっ!!」
え…会いたいなの?
「そんなに会いたい?」
「うん!!」
李将のテンションが上がる。
「李将にとって、直紀ってどんなやつなの?」
「かっこよくて、優しいひと!!」
「俺と直紀、どっちがカッコいい?」
「水城君!!」
ガーン!!!
俺、負けた。
「李将さ、直紀が好きなの?」
「ん〜分かんない!!でも、会いたい!」
絶対好きだろ。直紀が!!
「明日、会えるけど大丈夫?部活とか?」
「サボる!!」
明日は日曜日。
俺と瑠架先輩と李将と直紀で出掛けることに…。